何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2008/09/24 (Wed) 彼岸の花



 何だか、むらっときたので、追記に、治長嫁+米村さん+治長でSSS崩れをば。





 柔らかく、いつだって微笑んでいる人だった。
「権右衛門さん」
 儚く美しい人とはきっと、この人を指すのだと私は信じて疑わずそれほどまでに、悲しいくらい、綺麗な、人。
「主人を、よろしく頼みます。自愛という言葉を知らない人だから……」
 か細い筋の浮き出た白い首筋を流れる髪が一房、寒風に揺れる。
乾ききった唇が幾度、同じ言葉を紡ぐのを聞いただろうその度に、私の心の臓は痛みを伴い軋むのだ。あと、どれだけ、どれほどの間この方はあの方を見守ることが出来るのだろうか、と。見守ることすら叶わなくなる彼方へと、あの方を置き去りに歩み去ってしまいそうで軋む、鋭い痛みを突き立てながら。
 ああそれでも、この方はまだここにおられるあの方を見守っていらっしゃる、こうして美しい微笑みを絶えず携えひっそりと、咲いておられる。ならば私は応えようこの方と同じ、微笑みをもってして。
「ご安心下さい、御方様。しかと、この権右衛門がお傍にてお支えします故」
 決して揺るがぬ、微笑みをもってして。
 再び吹き抜ける寒風にも身じろぎ一つせずこの方は、白い喉を鳴らした。
「……ありがとう、権右衛門さん」


 悲しいほどに綺麗な人。
 赤い赤い彼岸の花が凛と咲く季節には、此の花一つ手折りましょう。


「ヨネ、一つ頼まれてくれないか」
 屋敷の座敷に灯りもともさず座していらっしゃった治長様の背中は、日の落ちかけた今薄く影が覆い被さりどこか遠い。何よりも、何よりもその手が、持っていらっしゃるもの。
「はい」
 手折った花一つ、袖へそっとおさめ私は顎を引く。治長様のおっしゃる頼みごとが何であるのか、どこか、感づけてしまったから花をおさめ顎を引きお言葉を、待とう。そうして応えよう。
「妙心寺へ、萩の肖像を預けてきて欲しい」
 微笑みをもってして、応えよう。
「………しかと」
 決して揺るがぬ微笑みを、私は湛え応えよう布に包んだ肖像を受け取り屋敷を出てもなお。肩越しに一度だけ、屋敷を振り返った。治長様は未だにきっとあの座敷に座しておられるのでしょう屋敷の奥、今際の際あの方が伏していらっしゃったあの場所へ。
 肖像画を、抱え直した。片桐様の動向が不穏極まる今、いつ戦となってもおかしくはないもしも、そうなったのだとしたら消えてはならないものがある。守らねばならないものがある、治長様にとって我ら家中にとってその一つは間違いなく、今私が腕に抱く一幅の肖像画あの方が、治長様のお傍で確かに咲いていらっしゃった、証。消せさせはしない忘れさせはしない壊させは、しない。
 赤い赤い袖から覗く彼岸の花、零さぬよう駆け抜けた。






 悲しいほどに綺麗な、彼岸へ続く花。














 そういえば、お彼岸だったっけ?ということで(…)
治長嫁は名前が判明していないので、勝手に萩と名づけてます← いや、娘が葛葉なんで、秋の七草繋がりということで、短絡的に考えました(お前) 秋って名前でも良かったんですが。いや、信様の娘に冬姫っていたし…葛は秋の七草だし…治長嫁は信様の娘だと信じて疑ってません(…) そんでもって、治長嫁と一緒に三名幅の一つに数えられているお犬の方(信様の妹?姉?)の肖像画は、その死を悼んだ夫の命によって、死後すぐに描かれたものらしいんで、治長嫁の肖像画が描かれた経緯もそれで良いんじゃね?と。一生の内一度で良いから、治長嫁の肖像画が見てみたい。どんだけ美人だったんだろ。



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