何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2008/12/25 (Thu) ひどく中途半端にクリスマス


 クリマスマスに間に合えー!と、明石さんの出てくる話な明石さん+秀家+豪話(notクリスマス話)を書いていたのですが、物の見事に間に合いそうにないので、追記に書き終わった一部分だけ載せてみます!今度書きあげて更新します!みたいな…感じ、で……ぐだぐだですみません……おまけに、前置き部分なので、明石さん+興秋な具合になってます!すみません!






  いつか終わると嘆くのか、今は続くと言祝ぐか。





 まただよこいつ。
「やぁ、こんばんわ与五郎殿。ちゃんとご飯は食べていますかな」
「……………また来たの」
「食べて、いますかな?」
「あんたには関係ない話だよ」
「いけませんなぁ、しっかりとご飯は食べなくては」
 何が嬉しくて、両手で鍋を持った男相手に、門前でこんな不毛なやり取りをしないといけない。
どんなに悪態をついてもさらりと流され続けてはや何回か、こいつがどの日のどの時間帯にやってくるのか予測がつくようになり始めた自分自身も嫌になってくる。どんなに抵抗したって、こいつには無駄だということが理解出来てるのも、また。
 僕は、可能な限り露骨に見えるよう、口から白く息を吐いた。目は半眼に口からはため息、ああなんて無駄な抵抗。
「入れば」
 限りなく柔和に笑う男の目尻が、いっそう下がった。
「では失礼」
 家主であるはずの僕を差し置き、さっさと門をくぐり抜ける(これもまた腹立たしいことに)慣れた足取りで歩んで行く背中を、半眼のまま追いかける。目線で、足で、追いかけいっそ泰然としている背中。一体僕の何が悪かったのか、幾度邪険に扱っても扱っても初対面からこの方、あいつは執念深いとも言えるしぶとさで僕の世話を焼き続けている。頭は、警鐘を鳴らす。当り前だ、殆ど見ず知らず同然の男が世話をせこせこと焼きにくるんだ警戒するなという方がおかしい。
 なのに、僕は言ってしまった入ればと。毎度、毎度毎度毎度あいつが入ることを許してしまっている。あの妙に柔和な笑顔で不毛なやり取りを繰り返されると、反抗しようと張りつめた気概そのものを慢性的にしかし徹底的に殺がれていっているようで。あの、柔和な笑みあれがいけないあれこそが全ての元凶だ。あれこそが、あいつが人を騙くらかす時に使う手口なのかもしれないだからあんなに、手慣れた具合に人の気概を殺ぐ笑みを浮かべられるんだ。
 門と屋敷へ入る玄関の丁度間で、僕は薄く唇をもたげさせた。
「あのさ、掃部頭」
「何ですかな」
 その底を、見極めてやる。容易く手の平で転がされてたまるものかそんなことはもう、ご免だ。
「誰にでも、こういうことしてるの」
 僕を振り返る相も変わらず柔和な笑みの男は、怪訝に眉をひそめることすらせずに。
この明石掃部頭という男が、やたらと人当たりが良いことは身をもって知っている。切支丹共に囲まれている姿も目障りな布教に従事している姿も見ている、さぞかし、あの柔和な笑みで何人もの人間に付け込んできたんだろう。
「さぞかし、御苦労なことだろうね」
「いいえ」
 そうだよあんたみたいな奴が、ええ苦労してますよなんて肯定するわけがない。あんな風に否定した上でどうせ、これが神の御心に叶うことですからな、何て陳腐な言葉でぼやかしてくるんだ。そんな下らない返答をしてくるに決まってる男へ嘲笑を向ける為に、身構える僕を振り返るあの男は小首を傾げた。
 はははと、笑って。朗らかに。
「この城に来てからは、与五郎殿だけですな」
 何、それ。
駄目だ混乱するな真っ白になるなそうなったら、あいつの思う壺に決まってる。不発に終わりそうになった嘲笑を、乾いた笑いと一緒に絞り出す。
「意外だね」
「そうですかな」
「意外だよ、誰にでもせこせこ愛想振り撒いてるのかと思った。けど、残念だったね。僕を選んだのが間違い」
 なるほどそうか分かった。こいつは僕だけに狙いを定めてるのか、だからこんなにしつこくてうざったくて面倒でだけど、残念。僕はあんたの思い通りになんかなりはしない。
 表情も何もかも、嘲笑すら皮膚の内側へ納めさせた。頬をなぞった寒風に全てさらわれたようにまったくの無表情を形作り、そう容易く、人に取り入ることが出来ると思うな。
「僕は、あんたにほだされたりしない。分かったら、さっさと諦めれば?」
「ははは、いやはや手厳しい」
 柔和な笑みがこんなにも胸糞悪くなることなんかそうそう無い、ああ過去に無かったわけではないけれど、あいつ、今俺へ笑いかけている男ではないあいつが他人へ見せる愛想の良い笑顔が一番そういえば、胸糞悪くさせてきた気がするよ。小首を傾けたまま、掃部頭は軽く持っていた鍋を掲げてきた。
「しかしですな、このままだと折角真田殿から分けて頂いた鍋が冷めてしまいます。一緒につつきながら、お話しようではありませんか」
「だから、諦めなよって……」
「食べてからでも、遅くは無いですよ」
 本当、何、何なのあいつ。
また、勝手に歩み出した背中を追いかけまいか、追いかけるか逡巡に捕らわれた足がぎこちなく一歩、前へ押し出され。僕は軽く鼻の頭へ皺を寄せる気に食わない。このまま、あの男の調子に呑まれるのも、逃げ出すのも、気に食わない。
「どういう意味なの」
 背を追う為に踏み出した足は、泰然とした背中へ近づきながら。
「この城に来てから、僕以外に世話を焼いたことが無いって」
 振り返る男は笑う。柔和に柔和に、ああ、腹立たしい。





 鍋の湯気が白く、ふわりと。












 続きは、出来るだけ早く書きます!
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