何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2009/01/09 (Fri) 治徳と治安


 追記に、治徳でSSS崩れをば。

 治徳と治安が双子で、冬の陣和睦の際に、治安を治徳と偽り人質に出したということで書いておりますので、ご注意を。









 吐く息が白かった。
肌を貫きかねないこの寒さは、嫌いではなかった。辛いことは確かに辛い、しかしこの寒さが、淀む心を清めてくれそうで。故に、私はこうして格子窓に寄り添っている。寒ければ窓から離れれば良い、けれど私は寄り添い格子窓の枠に肩を預け一人、ただ、外を眺める。葉の全て落ち切った寒々しい木々と、鉛色の空しか見えはしない格子窓の外。零れた白い呼気が、その格子の隙間を通り鉛色へ溶け消えた。
 出るなと、命じられた。未だ痛むような気がしてならない頬、生まれて初めて父に手をあげられ自覚があるのならばその責を果たせと叱責され私は今、ここにいる。ほとぼりが冷め、「大野信濃守治徳」がしかと、徳川の膝元である駿府へ人質として送り届けられるまで、私はここにいなければならない。窓の格子へ、頭を預けた。大野信濃守治徳が、二人いてはならないのだから。大野修理大夫の嫡男である信濃守治徳は徳川へ人質に送られたのだ、二人いる、筈もない。
 格子窓の一つ据えられたこの座敷は、体の弱い部屋主の為に、風の余り入らないようにと誂えられた座敷であり、その残り香がそここに沈殿している。例え出るなと父より命を受けていなかったとしても、恐らく私はこの座敷を出ようとはしなかったに違いない。少しでも長く、身を浸していたかった。この、座敷に沈殿するかつての部屋主の残した香りに。


 あの薄い肩に、私の衣装は重くは無かったろうか。


(私が、大野信濃守治徳だ)


 胸を傲然と逸らして立つのは、苦手な癖に。



 幼い日、額を触れあわせ喜び合った私と同じ顔の弟が残した何かを必至に手繰る。身を浸す。肌を射抜く寒さに、いっそ雪でも降ってくれればよいものを。
 流れこむ寒風が、弟と同じ容の頬をなぞり消えた。













 本当は侵入大作戦大助とか、後で善太夫に大目玉食らうこと確実、大助を手引きする弥五右衛門とか書きたかったんですが、限界でした(体力の)
 本編用にこの辺りのことを書く時には、ちゃんと、しっかり、はい!



 


 


 
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