何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2009/01/17 (Sat) 現し世十題



 戦国期真っ只中な近江の人たちをSSS崩れで書いてみよう計画。

 [現し世十題]

 「手をとって 世界が終わるまで踊ろうか」(浅井亮政×浅井蔵屋)
 配布元:rewrite

 







 浅井の血を引く人間らしい恵まれた上背と、それに相応しい鍛え方をなされた背中を、いつまでもそいつは向けていた。振り返りはしてこない、声の一つもかけてこない。小谷の城の中でも、中核を成すよう造られたこの大嶽にひたすら、そいつは立ち続けている。春を過ぎ、夏へとさしかかろうかと伺っている空は雲を知らない。青く青く、私たちの立つ大嶽より遠く臨むことの出来る湖に、良く映えた。
 城を抱きかかえる豊かな木々の合間を、風が駆け抜ける。
「決めた」
 髪を羽織を翻させるそれに紛れ、そいつは言った。
「蔵屋。良いな」
「良いなも何も、私の言うことなんざ聞きゃしないだろう?お前さんは」
「はは!さすが俺の女だ」
 さっきまで黙りこくっていたかと思ったら、今度はやたらと饒舌に。いいや、黙りこくっている方がこいつは不自然で、今のように屈託なく良い大人にしちゃ不相応な笑い顔に、振り返った相好を崩している方が、自然、と。黙りこくっている時、一体こいつが何を考えているのか。私が知っていることを、こいつは知っている。
 南を、きっとお前さんは睨んでいたね。だったら、そうさね。
「お前さんの女じゃぁ、私はないよ」
 いつも頭の後ろで髪を束ねている、紐の結い口を締め直す。きつくきつく、決して解けてしまわないように。私は、南を睨むお前さんの後ろに立とう。
「浅井の女だ」
 であるからこそ、浅井の頭領であるお前さんがそれを望むのならば、私が迷うことなんざ何一つありゃしない。浅く日に焼けた手を、真っ直ぐに突き出す。
「良いね、新三郎」
 無精に髭の生えた口元を、にぃっとばかりにつり上げたお前さんへ。犬歯の目立つその顔が浮かべる笑みは、どんなものよりも私にとっちゃ確信を与えてくれるものさね。間違いは無いと。間違いは、どこにも無かったと。
「おうともよ!」
 私以上に日に焼けた大きな手が、私の手を握る。勢いよく乾いた音をたてながら強く、強く。


 間違いは、どこにも無かった。
 お前さんがまるで、黒い巨人のように見えた日、確かに小さな私はお前さんの手をとった。
 正しかったと、確かに言えるよ。



 浅井は、目覚める。私がとったお前さんの手で。
 






 大永五年、江北の国人衆に支持された亮政が、京極高広を抱え込んだ浅見さんへ反旗を翻す直前という感じで。この後から始まる、浅井氏の台頭と、亮政VS定頼の長い長い戦いに、滾りを隠し得ません(お前) 亮政と定頼の二人って三つしか歳が違わないんですよね。……熱いな!近江!←
 
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