何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2009/05/08 (Fri) 剣をもて



 7日から8日への変わり目だからというわけではないですが、追記に千独白SSS崩れを。ちょっぴり茶々も出てきます。


 




 産着を全て剥ぎ取られたあたしが着込ませられたものは、将軍家の娘という肩書それ一つ。
もう、あたしを柔らかくくるんでくれるものは何もない全部、あの揺り籠と一緒に燃え尽きた。あたしの故郷は、灰になった。武器になるものを必死に探したよ丸腰じゃあたしは何も出来ない、守りたいものを守るべきものを抱きしめられない。
 指の隙間をすり抜け落ちていくの。貪欲な炎に掻き消されていってしまう。
「公卿家へ嫁ぐお話を、坂崎殿がつけて下さっているとか」
 武器が欲しい。大切な人を守り抜ける力が欲しい。
 ちょぼの話を聞きながら薄く、瞼を閉ざした。


 夢現、頭を撫でる手の平の感触を覚えてる。


 眠っているものだと思われていたのかもしれない。あったかい膝に頭を預けまどろむあたしの頭を撫でる手は柔らかくて優しくて、きっと舐めたら甘い甘い味がするに違いない。
「何故、妾が太閤殿下の妻となったのかを、知りたがっておったの」
 そうだ、あたしは母上様に聞いたんだ今よりもっとずっと小さい頃、どうして母上様は秀頼のお父さん嫁いだのですか?なんて。母上様は曖昧に微笑むばかりで答えてはくれなかった。頭を撫でる手は止まることはなくて、このまま本当に眠っちゃいそう。
「力が欲しかったのだ」
 優しい優しい手のひら。
「殿下の愛妾とならば浅井の者たちを守る力が手に入ると、信じたのだ。妾ではなく、妻としての扱いを受けることになるとは、思ってもみなかったがの」
 母上様の言ってることの半分も、あたしには分かっていなかった。どうして秀頼のお父さんのお妾さんになることで浅井の人たちを守ることになるのかとか、お妾さんと妻の違いも分からずにただひたすら、母上様の声を甘受していた。
「力が無くば、何も守れぬ。なれどのう、千、女子が世の男の言う武力なる力を得るのは至難ぞ」
 だけどね水みたい、母上様の声はあたしの中に沁み込んで滲んで広がって、意味なんて分かっていなかったのに。しっかりと穿たれる。
「地位こそが、女子の得られる大きな力なのやもしれぬ」
 地位が、女の力。
 うん、なら、それならあたしにはあるじゃないか。


 奈阿は寺に入れることが出来たけど安心しきるにはまだ早い。母上様から託された海津がいる新くんからよろしくお願いしても良いですかってお願いされた新三郎がいる修理くんから任せられた葛葉がいる他にもたくさん、たくさん、城から逃れ出た人がいる。
 力が欲しい、やっと気づいたよ。あたしは丸腰なんかじゃなかった。
「公卿は、嫌」
「姫様?」
「あの人が良い」
 誰でも良かった、徳川の譜代で大きな領地を持っている大名なら誰でも。たまたま咄嗟に浮かんだのが、その名前だっただけで。
「本多中務大輔」
 小さく目をみひらいているちょぼを前に、手のひらへ爪が食い込む。
 あたしの武器が力が、将軍家の娘という地位であるならば。
「あたし、その人に嫁ぎたい」



 存分に、利用してやる。










 大坂が落城したばかりで気が異常に立ってる頃の千、なイメージで書いたので、本多忠刻さんとはちゃんとした夫婦生活を送っていたと思います。うちの千でも← ただ、大坂城が落城しても忠刻さんと結婚しても、秀頼の書いた「豊国大明神」の神号を持ち続けてたくらいだから、秀頼に対して、千なりの操っぽいものを守り続けてたのかなぁ、としみじみ考えてしまいます。
 あと、糺の息子である守が、千が小さい頃養育した徳川綱重に仕えたのは、千の口添えがあったからだったりして、な邪推をしてしまってます←

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