何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2009/06/08 (Mon) 煙に生く



 普段あんまりwikiを使わないせいか、うっかり見落としていました。え、何、伊東さんの嫁さんって、神子田さんの娘だったの!? やっぱりwikiですし、まるっと鵜呑みには出来ないのでちょっと図書館で調べてみようとは思いますが…もし本当だったら、お、重い。重すぎる。そりゃ、純粋な気持ちで豊臣家に仕えるのは難しいよなぁ。それから、1560年生まれっていうのも本当なのかな。何か色々妄想をくすぐられる人です。
 てなことで、追記に伊東長実でSSS崩れをば。
 伊東さんがスパイ行為を働いていたとする「太平雑説」の感じで行くので、ご注意下さい。

 





 鼻の頭へ薄く散らされたそばかす、生き生きと動く表情に合わせつり上げられる大きな口、丸い目下がり気味な眉。人から敵意を削ぐ要素をこれでもかと詰め合わせた顔を持つ人間は、その丸い目を落着きなく彷徨わせていた。癖のある猫毛がふわふわふわふわ。
「ほんとーにおれ、もう怖くて仕方無いっすよー」
「ああ、そうだなまったくお前の言う通りだ。修理の奴め、何を考えている」
「いかな人物かも知れぬ者へ誘いをかけるなど、……理解出来ん」
「そうっすそうっす。絶対に怪しいっすよーあいつ。あんな噂が流れるなんて、火の無い所に煙は立たないっていうじゃないっすかぁ…」
「ほら、そんなしょぼくれた顔をするな」
「だってぇ」
 唇をかみしめ顔を伏せた猫毛の男を慰める男と。車座に座る彼らが口にしている話題はただ一つだった即ち、城に流れている噂について。むしろ彼らにとって噂と呼ぶにはあまりにも信憑性を帯びた話について。
「虫は、体ん中から食い破ってくるっていうじゃないっすか……っ」
 つい先頃この城へ入城してきた一人の男について。
首を小刻みに震わせ男は拳を握りこむ強く強く強く他の男たちに比べ幾分か細い手首が赤味を帯びる様は、健気だった。絞りだされた声の掠れが哀れだった。
「あんな奴を城へ誘うために、助さんは城を出てったんじゃないっすよ!」
「………ああ、そうだな。とにかく、警戒するに越したことは無い。何しろ、よそ者だ」
「おまけに、兄が大御所様の養女を娶っているようではな」
「信じられん」
「そうだとも。大丈夫だ、そう容易く食い破られやしない。だからほら、顔を上げろ」
 健気で哀れな男の名が呼ばれる。親しさと慈しみの込められたそれはそれは温和な声色で、
「忠右衛門」
 七手組頭が一人、伊東丹後守長実の名を呼んだ。





 鼻の頭へ薄く散らされたそばかす、丸い目下がり気味な眉。人から敵意を削ぐ要素を集めに集めたその容貌の中で、大きな口へ咥えられた煙管のみが奇妙な異質としてそこにある。
「うまく、やってるみたいっすねぇ……朝比奈。あそこまで噂をまき散らすとは」
「ええそりゃぁ、こっちも色んなもんがかかってますから」
「ははっ、てめぇの命でもかけたのか?」
「あんたも同じようなもんでしょ。俺とあんたは一心同体だ」
 くゆる煙を口の隙間から吐きだし男は目を眇める。自らの眼前にと立っている限りなく他人に近く、恐らく片腕一本分ほどには己と運命共同体にあるであろう男を。見据え、眺め、そうして歪む。大きく、口が頬が笑みの形へと。
「どうせなら、助さんとが良かったっす」
「気味の悪いこと言わないで下さいよ」
 吐きだされた白い煙はゆっくりと辺りを包み込むそっと柔らかく、真綿のように。








 朝比奈さんという人は、元々片桐さんの家臣だった人で、スパイとして大坂城に入る為にわざと牢人した人です。この人が片桐さんと通じた伊東さんの下へつけられ、情報を流していたとする物があります。伊東さん、夏の陣の時には城を出ていたという話もあったり、五月七日の日には大坂方として城に在りながら、大坂方の兵を攻撃したという話もあったりで本当、強烈です。



 
 
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