何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2008/05/25 (Sun) 崩壊者の砦


つっこさんの「骨」が、聞けば聞くほど小六に対する秀吉な曲に聞こえて仕方が無くなったんで、やらかしました小六×秀吉でSSS← 小六は、秀吉にとってのある意味聖域だといーなーていう(希望か)



 腕の中の小さな熱は、昔と比べて少しだけ冷たくなった。
もう、子供ではないのだから当たり前かもしれないが、子供特有の体温を失ったその代わりにこいつは何を得たのか、俺にはその全てを知ることは出来ない。
 俺の胸へ顔を埋めていた藤吉が空気を流し込む気配がした。
「……小六」
「ん?」
「動くな」
 叩きつけられた、言葉、余りに端的すぎるだろう。
驚くよりも疑問よりもまず先に苦笑が湧いてきて、胸元を見下ろせばじっと顔を埋めたままの藤吉がいる。はだけた着流し越しに伝わる熱も、変わらず動かず動くなも何も俺にそのつもりは鼻から無いんだけどな。だから、そう、軽くその背中を叩いた。
「どうした、お前急に」
「どこにも行くな。ここにおれ。俺を離すな」
 矢継ぎ早に放たれる言葉の群れは、そのどれもが抑揚に欠いてそのくせ、どこか、掠れて俺は思い出す。今日ここに藤吉が来たのは、こいつが夢を見たからだった。何の夢かは聞いていないただ、夢を見たと、だから来たとそれだけで俺には、十分に過ぎていた。
 背中を軽く叩いた手を、常ならば括られている解かれた髪へ差し向ける。
「藤吉」
 どこにも行かないここにいる離したりしない、まるで幼子に言い聞かせるように零そうとしていた俺の口。上下するはずだった喉。全て、止まった息が詰まった。
 俺の胸へ小さな爪立てる藤吉に、止められた。
体温を伴う脆い感触が口を塞ぐすぐ傍、藤吉の大きなつり上がった両目がある。塞ぎすぐに、脆いそれは離れたただしそれでも、藤吉の顔はすぐ傍で鼻先が互いに触れ合いそうな距離にあり続けて暗がりに染む今ここで、どうしてこんなにも俺はこいつの表情が手に取るようにわかるのだろう。眉がさがっていくわけでもない、眉根が寄っているわけでもない口元が下がっているわけでもないそれでも、分かる。
 吐きそうなほどの感情を腹へ孕んでいると。
「抱け、小六」
 子供特有の体温を失った代わりに、こいつが何を得たのかその全てを俺は知らない。
 知っていることは、ただ一つ。


 細い腰へ腕を回す小さなこいつを上から布団へ押さえつける。
 双眸をもう一度だけ、見据えた髪をくしゃり撫で一度だけ。
 薄くひらかれた口を覆う。



 余りに重たいものを得てしまったと、いうこと。 
 吐きだせ、好きなだけ。俺がいる。








聖域というか、完全に依存対象になっちゃった、よ(撃沈)


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