何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2008/06/02 (Mon) お茶濁し作戦その五



今日は新暦での、若江の戦い、道明寺の戦い、八尾の戦いで、旧暦で見ると本能寺の変ってことになるのでしょうか。わやー、盛りだくさんですねなんだか。そんでもって、やっぱり大坂夏の陣記念的な何かを、こっそり再アップしてしまいました…り、リベンジが、リベンジがしたかったんです(知らないよ



「君に贈る七つの選択」
5、ひとに触れることを畏れてはいませんか(又兵衛×治長)
配布元:TV




 互いの、節ばった傷に塗れた指先を絡めること、微々たるもの。
合わさることのない視線が見やるのは、或いは城の天守であり或いは己自身の足元であり唯一、僅かにのみ絡ませ合った指先だけが、個と個を繋ぐ鎖としてそこにある。
「後藤、どういう風の吹きまわしだ。お前の方から触れてくるなんて、余りないだろう」
「別に」
 常と変わることのない返答に、問いを差し向けた彼は鼻から息を抜く。息を抜きそうしてそれから喉を鳴らした。
「触るな近寄るな気持ち悪い呼ばわりされていた頃が、懐かしいな」
「お前の妙な敬語を思い出すと、俺は今でも気持ち悪くなる」
「…………仕方無いだろうが、あの時はまだお前が、ここまでどうしようもない人間だとは知らなかったんだ」
 ぽつりぽつりと意味も無く交わされる言葉に交わる懐古は、遠いいつかの日を見る。
大和の地、寂れた庵、まさに隠棲者の棲家と呼ぶに相応しいその庵。どうしようもない程に過去へと連れ去られたいつかの日に、彼と彼は互いを双眸へと映し出した。どこまでもどこまでも、険悪に。


「それ以上近寄るな気持ち悪い。触りでもしたら、その大層な手は無くなると思え」
 彼は彼から距離を取った。

「気持ち悪いは無いでしょう!私だって好きで面倒を見にきたわけではありません!勇名を馳せた将を領内に住まわせながら、侘しい生活を送らせていたなんて風評がたてられたら、迷惑なんです私の!」
 彼は仕方なく、彼への距離を詰めた。

「………暇人」
 彼は彼との距離を離せなくなった所謂壁際だった。

「暇人はそっちでしょう。領主が来たというのに、この庵のあり様は何ですか」
 彼は庵に無遠慮に踏み込んだ所謂気遣いの欠如だった。

「触るな。人の髪を梳いて、恩でも売るつもりか?恩以前の問題だな」
 それでも彼は彼の手を振り払い、

「こんなばさばさで目の前に転がっていられたら、いらいらして仕方が無いんだ……ないんですよ!」
 彼は無理やり彼の髪を梳きにかかった。



「………お前の髪への配慮の無さは、結局治らなかったな」
 指先を絡ませた方とは逆の手で、乱れた髪へと触れる彼は苦笑じみた笑みを顔へと滲ませる。適当に手櫛をかけながら、そういえばと。
「今までずっと聞いたことが無かったが、……何故、触れることを許した。お前は、畏れているのだとばかり思っていた」
「何で俺が畏れる」
「触れることは、責を負うだろう。多かれ少なかれ。それを拒否しているのだと思っていた」
 彼が彼を見やる、唇のみがどうだと告げるように形を刻み振り返り、指先のみが絡み合っていた手が深く互いの指の根元まで絡みあった。一方的に、強く、きつく。
「………後藤?」
 沈黙、静寂満ちる静けさ唐突に壊すは、彼の嘲笑。
 二対の双眸にそれぞれを映し合う仲で零された嘲笑。
「デコ程度の責なら、軽いも良いところだと思っただけだ」 
 絡めた指を離さず指は離れず、例え彼が激昂しようと畳みかけるように更なる嘲りを彼が向けようとも変わらない唯一。
 彼と彼を繋ぐ、鎖が如く。









また微妙にお題から逸れた気がするなんてそんな…。
この二人は、手を繋ぐだけでもぎりぎりな気がしてきました←



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