何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2010/06/25 (Fri) 春の夢


 何となく書きたくなったので、追記に又治風味のSSS崩れを投げ込んでみます。米村さんの昔語りな感じです。



 







 あれは、さて、どうだったのでございましょう。なにぶん昔のことで御座いますから、私の覚えもどこか朧になっているのやもしれません。現だったのかそれとも夢であったのか、それすら曖昧で、お恥ずかしいばかりです。この歳になりますと全てがまるで夢だったように思えるので御座います。ええ、夢です。まこと、こうして話しておりますと白昼の夢ではなったかと。
 あの方々がおりましたことそれそのものが、長い長い、私の見ていた夢であったのではなかろうかと。かようなことは、老いた爺の戯言だと分かってはおりますものの何と申せばよいやら、そう、霞なのです。両の手で浚おうとしようとすり抜けてしまう。私ごときが覚えとどめていることそれそのものがおこがましい、何やらそのように言われているかのようです。
 実のところ、おこがましいのでしょう。なれど、覚えておりますよ。覚えておりますとも。あれは桜が盛んに咲いている頃で御座いましたから、春のことだったのやもしれません。ひらひらひらひらと、お屋敷の桜も一段と華やかでお二人、並んでおられました。桜木の下、並び立っておられました。
 お菓子をお持ちしたのですが、結局お渡しすることも出来ずに縁へひたすら、立ちすくむままでした。お声をかけるなどとてもとても。何故か? さぁ……何故だったのでしょう。随分遠い話になってしまいましたから、しかし、そうですねもしかしたら、ええ、もしかしたら、踏み入ってはならないと心の底で、囁くものがあったのやもしれません。何てことはありません。それだけのことなのですそれだけのことが未だ、この爺にとって夢であったかのごとく残っているので御座います。夢であったのか現のことであったのか、もう私は判ずることは叶いません。
  遠い昔、並び立っておられたさる方々の私だけに許された春霞に、御座います。









 米村さんの昔語りな具合で。
落穂集を書いた人に、どんな風に米村さんが語っていたのか妄想すると切なくなります。

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