何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2011/06/05 (Sun) 積み上げられた悲劇よりも


何となく、追記に小六×秀吉を放ってみます。時間軸不明な上に、めちゃくちゃ短いです。おまけに、前にもこんな話書いたような気がします(…) ぶっ壊れそうな秀吉と、そんな秀吉を支える小六、な構図が好きなんだと思います。




 俺はひどい人間であるから、何よりお前を思う。
 城を一つ落とすたび、戦を一つ経るたびに、死んでいった人間ではなくお前の心を思う。
 お前が殺めた人間を弔うものはどこかにいるだろう。お前の下知で死なせてしまった人間を弔うものはどこかにいるだろう。
 けれど、ゆるやかな死へ向かうお前の心を弔う人間は、どこにいる。


 俺の腕へすっかり収まってしまうほど小柄な体躯をした男は、いつもならば落ち着きなくきょろつかされている目をとざしている。静かな呼吸を繰り返し、ようやく、ついさっき眠りに入ったばかりだ。
 痛ましく骨の浮いた体で、一心に俺の体を貪っていた。
(ころく、ころく、ころく)
 うわ言のように俺の名前を呼んでいた。
 穏やかな寝息をたてる細い背中には背骨が浮いていて、掌でなぞってみる。
 陽に焼けた、まっさらな、頼りない、華奢な背中。どれだけの責務を背負おうと、この背中は初めて出会った頃からそう変わりはしない。いつまでも折れてしまいそうなほどのか細さで、俺の前に在り続ける。
(ころく、ころく、ころく)
 縋るようにむずかるように泣きじゃくるように男は俺の名前を呼んで、気づけば腕を伸ばしていた俺は、華奢な存在を掻き抱いた。
 心というものがどこにあるのかなんざ知りはしないが少しでも、僅かにでも、壊死していく心をこうして留めておけたのならそれだけで、俺がこの男の傍にあり続ける意味はあるのではないかと、ふと、そう、考え、

 死にゆく心を弔う。
 屍の山よりも、それを築いたお前を想う。

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