何か吐いてみる//
乙式、主に暇人干身がだらだらと萌えに任せて吐き出す場所です。創作戦国について主に吐き出しています。同人、腐要素、注意報常時発令中です。
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2012/02/14 (Tue) 又治でリハビリ



お久しぶりです………! 最後に記事を書いたのが去年の9月という事実に、白目を剥いて震えております。いえ、あれです!卒論も無事終わって鼻歌歌ってたら、友達に某BLゲームを「絶対はまるからやってみ!」と言われ押し付けられる→プレイする→1週間で全ルートクリアする(=1週間寝不足)→数か月そのBLゲームのことしか考えられない病発症←今ここ
に陥ってしまいまして!大変申し訳ありません………JJがあんなに可愛いのがいけなry オメルタ超面白いっす。


久しぶりということで、ちょっと肩慣らしに又兵衛×治長のSSSを放ってみます。BLゲームをぶっ続けでプレイしていた余波か、でろでろ糖分になっていたらすみません(…) 細かい描写はありませんが、がっつり同衾してます。距離を置いた友人関係のはずがうっかり一線を越えてしまってから元の位置に戻れず、ずるずる深みにはまっている時期ということで、時間軸は関ヶ原以上冬の陣未満。



 互いの影を挟むように俺達は立っている。
 決して奴の影を踏んでしまわないよう、己の影を踏まれてしまわないよう息を詰め見計らい、けれどほんの一寸でも足先が崩れればもつれてしまいうだろうその距離を、より遠くしようとはしなかった。近づかず、離れることもせず、俺達は立ち尽くす。


 睦言など、ここにはない。
 油皿へ灯された慎ましやかな火が揺らめくたび魑魅魍魎のように蠢く影絵だけが、俺と後藤の行いを糾弾していた。眼鏡の外された今、横目に見やろうともぼやけるだけの影絵はさしたる意味をもたらさない。耳朶を掠めた吐息に薄くほころんだ唇から吐息が漏れる―――――漏れてしまった吐息に、臓腑が縮こまる。影絵では、ない。
 なにより心臓を刺し貫く糾弾は、与えられる熱そのもの。
 板敷きの上でうつ伏せに俺を組み伏せ臓腑を穿つ男の熱が、存在が、心臓をかき乱し頭蓋を揺さぶる。堪え切れず瞑った瞼裏で白く瞬く光が嫌だった腰にわだかまる苦しさが嫌だった、ああ嫌だ、苦しい苦しい苦しい吐き出してしまいたいもっと深くまで与えて欲しい何もわからなくなるほど与えて、奥まで、どちらがどちらなのかわからなくなるほどまでどうか―――――叫びかけ、唇に血が滲んだ。
「……………っ……」
 このままでは、壊れてしまう。
 一人頑なに掲げ続けていた盾を、後藤又兵衛という男と守り続けた立ち位置を、跡形もなく壊されてしまうそんなことは後藤とて望んではいないはずだ。それが何故、こうなったのか、より深く腰をつなげられ喘ぎともつかない歪な悲鳴が噛みしめた歯の隙間からひり出される。
 震え、物の役にも立たない眼球で肩越しの男を振り仰いだ俺は何を口にしようとしていたのだったか。やめてくれ、許してくれ、それとも男の名前でも呼ぼうとしたのかそのどれでも、意味はない。
「必要は、ないはずだ」
 耳朶を掠めた低く低く、地を這う男の声色。ひらきかけた唇を背後から掌で覆われた俺は再び瞼を瞑った。眼窩から零れた熱が頬を伝い、顎を伝う。
 睦言など、ここにはない。
 どちらのものともつかない熱混ざる吐息が、熟んだ肌が、無様に蠢き続ける魑魅魍魎の影絵が、眠りという泥沼へ沈むまで俺を縛り上げる全てだった。




 鉛じみた瞼をひらく。眼球を撫でるか細い光に夜が終わったのだと、胸の片隅が呟きそうして、唇を引き結んだ。すぐ目の前で瞼をとざしている男。乱れた髪を散らし浅く呼吸を繰り返す男の姿が、昨夜刻まれたばかりの胸の傷を竦ませる。ああしてこの男―――――― 後藤又兵衛の手で組み伏せられるようになったのは、つい先頃からだ。妻を亡くし、肉と骨皮だけのがらんどうとなっていた俺をどういうつもりか、この男は組み伏せた。太閤殿下の小姓をしていた頃、戯れに年嵩の小姓に暴かれたこともあった場所はけれど、久方ぶりの痛みに血を流した。痛い、嫌だやめてくれ叫ぼうとも後藤は揺らぐことのない眼差しで俺を見据えるだけで、ただ一つだけ、何を口にしたのだったか。
 両目をすがめ俺は、後藤の頬へ指を這わせる。愛撫でも、睦言の代わりでもない気付けば指が触れていた、それだけのこと。意味などはないし、ましてや指先以上この男に触れるつもりもない。俺達はこうではなかったはずだもっと別の、違う、互いの影を間に挟んだような距離で立ち竦んでいたはずだ。
―――――もっと泣き叫べばいい
 耳奥で反芻する男の声。初めて俺を組み敷いた後藤が囁いたその声が繰り返し繰り返し、情そのものを苛む。妻が死に、嘆きすら指の隙間から零してしまった俺へ後藤はそう囁き、俺を組み伏せ、俺は喉が裂けるほど痛みを叫んだ。苦しいのだと訴えた。
 後藤の頬へ触れていたはずの指先が気付けば掌へと代わり、ほのかに冷たい頬を包んでいる。
―――――もっと泣き叫べばいい



 もつれた足は、どこまで沈んでいくのだろうか。









(あとがきのようなもの)
ずるずる離れられず互いに引きずって冬の陣、夏の陣で終わりを迎える、な関係でもだもだ妄想をしています。好きだぁあああああ!と、真正面から叫べないような関係が好きです。



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